人材の養成

１）バイオマスタウンアドバイザー養成研修の目的・効果

①事業の目的

　バイオマスタウン構想の策定・実現や、バイオ燃料の利活用の推進にあたり、バイオマスの賦存量、利用方法の把握、エネルギーや製品の変換方法、地球温暖化対策等の国際交渉の動向、農林水産業と地域固有の生態系との関わりや生物多様性の取組に関する豊富な知見を有するとともに、関係者間の調整など地域の取組をコーディネートできる「現場で動くことのできる」トップレベルの人材であるバイオマスタウンアドバイザーを養成する。

○バイオマスタウンアドバイザーに求める役割

1. i) 地方公共団体が策定するバイオマスタウン構築を支援
2. ii) 地域のバイオマス関連の事業化を支援
3. iii) 地域におけるバイオマス利活用の普及を支援（シンポジウム等の講師、資料作成など）

②事業の効果

　バイオマスタウン構想策定の相談を受けた場合に、幅広い知識をもとに具体的にアドバイスできる人材を育成できることとなり、バイオマスタウン構築の推進のみならず、バイオマス利活用推進をさらに加速させる効果が得られ、バイオマスタウンアドバイザーとなった後も受講者のフォローを行うことで、継続的にアドバイザーとしての活躍が可能となり、バイオマス利活用の取組を継続的かつ長期に亘って推進していく効果が期待できる。

③バイオマスタウンアドバイザー地域別分布状況

　　平成１８年から実施しており、平成２２年２月１日現在、１３９名のバイオマスタウンアドバイザーの分布は以下のとおり。

２）バイオマスタウンアドバイザー養成研修の研修内容等

①対象とする人材（受講生の選定基準）

②本研修事業に協力いただく市町村の選定

※平成２１年７月１０日現在、平成１８年度からの３年間で協力いただいた２０市町村のうち１８市町村がバイオマスタウン構想を公表済み。

③集合研修

バイオマス利活用に関して総合的に理解し、バイオマス利活用で配慮すべき知見を習得し、取組を総合的にコーディネートする能力を養う。

1. ⅰ）岡山開催（受講生２７名、協力市町村６市町）
   開催期間： 平成２１年９月１日（火）～平成２１年９月３日（木）
   開催場所： 岡山国際交流センター　研修室（岡山市奉還町２丁目２番１号）
2. ii) 仙台開催（受講生１２名、協力市町村３市町）
   開催期間： 平成２１年９月８日（火）～平成２１年９月１０日（木）
   開催場所： フォレスト仙台　第５会議室（宮城県仙台市青葉区柏木１－２－４５）

集合研修

④実地研修

バイオマスタウン協力市町村に比較的近隣のバイオマスタウン公表市町村での取組を視察した後、協力いただいた市町村に赴き、関係者へのヒアリング、現地調査等を行い、バイオマスタウン構想案等の作成をとおして実効性のある構想の策定手法等を習得する。

開催期間：	平成２１年９月２９日（火）～１１月１９日（木） ９市町で実地研修を実施
開催場所：	①徳島県石井町（平成２１年９月２９日（火）～１０月２日（金）） ②山形県高畠町（平成２１年１０月６日（火）～１０月９日（金）） ③和歌山県高野町（平成２１年１０月６日（火）～１０月９日（金）） ④奈良県葛城市（平成２１年１０月１３日（火）～１０月１６日（金）） ⑤和歌山県紀の川市（平成２１年１０月２０日（火）～１０月２３日（金）） ⑥石川県能美市（平成２１年１０月２６日（月）～１０月２９日（木）） ⑦滋賀県多賀町（平成２１年１１月１０日（火）～１１月１３日（金）） ⑧山梨県都留市（平成２１年１１月１６日（月）～１１月１９日（木）） ⑨奈良県斑鳩町（平成２１年１１月１６日（月）～１１月１９日（木））

	先進地視察	実地研修（ヒアリング）	実地研修（発表）

⑤研修成果発表会

受講生３９名がそれぞれの研修成果（バイオマスタウン構想案）を発表するとともに、関係者と交流を深めた。
開催日時：平成２２年１月２８日（木）１３時００分～１９時３０分
開催場所：馬事畜産会館２階大会議室（東京都中央区新川２－６－１６）

	修了証授与	研修成果発表	講評

⑥バイオマスタウンアドバイザーフォローアップ研修

平成１８年度から平成２０年度に研修を修了したバイオマスタウンアドバイザー（１００名）にバイオマスタウン構想実現に資する能力向上及び低炭素社会実現に向けた取組（省CO2効果、可視化、国内クレジット制度等）について理解を深めてもらう。

	講義	ディスカッション	現地視察